株式会社 野坂電機は、環境に配慮した設備会社として、国際社会全体の目標である「SDGs」の達成に寄与し、人と自然がよりよく循環し発展する、平和で豊かな社会の実現に貢献します。
めっき液回収装置RC型
野坂電機は1971年、めっき液回収装置RC型を発売しました。
多段向流バッチ水洗の理論に基づき開発され、節水対策の強力な武器として、当時多くのめっき企業様にご好評いただきました。
めっき液回収装置RC型とは、複数の水洗槽がラウンド状に配置されたものです。
当時のめっき業界では、手動めっき装置が主流でしたが、めっきラインの中にこのラウンド状のRC型水洗槽が組み込まれる事で、省スペースかつ、作業者の移動を最小限に抑えることができ、業務を効率化することができました。
水洗槽の槽の数を増やし、多段階の水洗とすることで槽内の水の入替作業が少なく済み、大幅な節水を実現することができました。
現在はRC型の製造は行っておりませんが、当時からの水質保全の考えを受け継ぎ、節水効果の高い設備をご提供しております。
ガススクラバの導入
めっき槽・前処理槽からは、クロム酸ミストをはじめ塩化水素ガス、
硫酸ミスト、アルカリミスト等を含んだ排ガスが発生します。
このような作業環境を改善する方法として、排気フードからファンで蒸気を吸いますが、この蒸気をそのままの状態で工場外の大気中に排出してしまうと、大気汚染に繋がります。
そこで、ガススクラバを用いて薬液を中和・又は無害化します。
この様に、めっきラインにガススクラバを導入することで、作業環境の改善、大気汚染防止、水質汚濁の減少につながります。
排水処理システム
中央鍍金工業協同組合は、めっき廃水における公害問題の根本解決を目指し、クローズドシステムという排水処理システムを採用しています。
これは節水(従来の10分の1)を実現するシステムで、国内外から多くの見学者がいらっしゃるほど、画期的な排水処理システムです。
京浜島に移転する際にすでに採用されており、この排水処理システムを有しているために、東京都から京浜島への移転が認められました。野坂電機はこれに基づき、めっき設備を製作しています。